理事長のひとりごと

恒例

2018.01.10

正月を迎えた元旦の夜、NHK で毎年放送される「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」を毎年、時差の関係で元旦にコンサートをいつも見ていた、恒例のお正月であったが、10日の今日、録画を見ている。アナウンサーの「恒例のウィーナーコンサートが始まります……」コメントを聞いて、恒例のつもりが、どうしてだろう?昨年の年末から今年になってからも、特に訳がないが、心に余裕がない。
 今年の指揮者は、リッカルド・ムーティ
 15歳の中学3年生の音楽の時間で聞いたハチャー・トーリアン作曲の「剣の舞」でクラシック音楽に目覚め、高校入学後は、クラシックの交響曲を聞きまくり、フルトヴェングラー、トスカニーニ、ブルーノ・ワルターの3人が指揮したレコードが欲しくてしょうがなかった。結局、大学卒業後まで実現せず、熱も冷めていた。音楽の三小田先生は、クリスマス前になると、ビング・クロスビーが唄う「ホワイトクリスマス」を聞かせ、原語で歌えるように指導された。今でも、口ずめる。その後は米ポップスから変遷し、女性中心のジャズ・ヴォーカルがお気に入りである。同年代の大好きなジョニー・ソマーズの訃報なんかを聞かされたら(縁起でもない)、立ち直れるだろうか。
 月日の流れは恐ろしいもので、前者の指揮者への憧れが強く、今でも神のように思える指揮者であった。カラヤンは当時未熟な指揮者(個人的です)で好きになれず、当時、レナード・バーンスタインの弟子で有名になった小澤征爾は、NHK交響楽団 ともめたこと思い出す。世界的な若手指揮者たちは、年を取り、ほとんどこの世にいなくなった。
 今年の指揮者、リッカルド・ムーティは、若手の若手指揮者で、タダでやるといわれも欲しくない、聞けと言われても時間の無駄!と思った55年前、歳月を経て、こんなことをブログに書ける僕は幸せでしょうか。