理事長のひとりごと

一般参賀

2018.01.04

 平成31年の一般参賀の後、天皇を退位される。
 
昭和天皇の時は遠い存在で何も考えなかった(正月、ハワイ・オワフ島アラモアナビーチで訃報の号外を見たことくらい)が、報道があるたびに今の天皇陛下について、つい感慨にふけってしまう。
 23歳になった初夏の頃、現天皇陛下が皇太子殿下の時、突然、職場の研究所に来訪されることになり、事務方は大騒ぎだったのを思い出す。御所から大宮市(現さいたま市)へ車でお出かけになるので、何かの思い付きだったかの知れない?美智子様が同行されないと知り、とても残念に思ったことを思い出す。
 50室ある研究室の幾つかが選ばれ、研究内容を発表することになった。我が研究室員は室長と研究員2名で、説明は室長、実演は研究員の先輩。現天皇陛下が数メートルの場所にいらっして実験をご覧になり、色々質問をされた。ぺいぺいだった私は黙ってそばにいるだけ。ただこれだけであるが、天皇陛下を拝見するたびに近心感を覚える私である。
 あれから50年近く年を重ねた訳であり、同じように年を召された。昭和天皇以上に平和に対してこだわってこられたと拝見する。本当に、お疲れ様でした。退位後、ごゆっくりなさってください。