理事長のひとりごと

三竦み

2017.12.13

 「ほっと福祉会」職員の姿に重ねて見えた「三竦み(さんすくみ)」。職員皆さんたちは、これからは「三すくみ」を脱却して欲しい!

 三すくみは、3つの物が、互いに得意な相手と苦手な相手を1つずつ持ち、それで三者とも身動きが取れなくなるような状態のことで、例を挙げる、蛇→蛙→蛞(ナメクジ)→蛇→矢印の向く相手に勝つという関係で、蛇は蛙を一飲みする。蛇に負ける蛙だが、相手が蛞なら易々舌でとって食べる。蛙に食われる蛞は蛇の毒が効かず、粘液で蛇を溶かしてしまう(実際、蛞は蛇を溶かすことはない)という関係を思い浮かべて、春吉に生まれ育って2歳から10歳まで毎週欠かさず通った春吉(現渡辺通4丁目)にあった映画館・演技座で見た大谷友右衛門が主演した「児雷也」(1955年に封切られた「忍術児雷也」)を思い出した。

 三要素の影響の強弱は11の関係(部分構造)では勝ち、負けである。拮抗状態が全体最適(継続)である各要素が正三角形の位置に配置されている状態で、三すくみは位置関係と互いの距離によってバランスされている。「蛇」と「蛙」が一呑みで「蛞」から余裕で逃走可能な距離(状態)では成立しないという論理構造である。

     忍術児雷也